医療法人石田会 石田胃腸科病院

石田胃腸科病院|四日市市の胃腸科・消化器科・外科・肛門科・内科

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よくある質問

私は少しでもお腹がすくと周囲に気づかれるような音でお腹がよく鳴ります。とっても恥ずかしいです。
体質なのかも知れませんが・・・。(四日市市女性/29歳)

腹鳴が強いとの事ですが、病的な通過障害が消化管になければ特に問題にしなくてもいいと思います。
空腹時に痛みを伴う程の腹鳴を認めることもありますが、これは飢餓収縮と呼ばれるもので、食物が胃の中にある時の蠕動運動以外に、長時間の空腹状態にみられる収縮のことを言います。
これは胃の規則正しいリズムの蠕動収縮ですが、収縮が著しく強いときは融合して2~3分間続く、緊張性収縮となります。飢餓収縮は胃腸の緊張性の高い、健康な若者に最も著名であり、また低血糖でもおこります。
また食後何時間も経ったり、あるいは絶食時には、過量になった消化分泌物や腸内廃物を大腸に移動させるための、胃から始まり大腸に至る遊走運動という蠕動が周期的に発生しています。
腸内容、空気の過多によっては腹鳴として聞かれるかもしれません。いずれにしても若く胃腸も元気な証と思ってください。

年齢のせいなのか、いつもそうなんですが、これから夏に向けてエアコンのきいている室内から外出する機会が度々あるので外へ出ると気温差のせいか体がだるく、いつも風邪っぽい体調になりがちです。風邪をひかず元気に過ごせるよう、簡単に始められる風邪予防がありましたらぜひ教えてください。(いなべ市女性/41歳)

人は体温を一定に調節するための巧妙なメカニズムをもっています。体の中心温は外気温がある範囲内で変化しても、一定に保つように調節されています。運動や外気温の変化で体温は一時的に40℃ぐらいに上昇したり、35.5℃以下になったりすることもあります。体温が上昇すると、体熱を減少させるために、皮下の血管を拡張させ、血流を増やし、熱の放散を促し発汗→蒸発による熱放散の増加、体代謝による熱産生の減少という変化で体温を下げようとします。逆に体温が下がると、皮下の血管は収縮し発汗は抑制され、体毛が立ち、体外への熱放散を防ぎ、更に筋肉の震えや交感神経、アドレナリンの刺激による代謝亢進、熱産生の増加といった変化により体温を保とうとしています。

このような体温の調節を行っているのは、主に視床下部近傍にある体温調整中枢です。又、このような調節の伝導作用を行うのは、自律神経の根幹神経や副腎髄質からのノルアドレナリンやアドレナリンといったホルモンであり、これらの働きを活発にしておくことが大事と思われます。言い換えると、体を鍛えるということは、体にストレス(寒さや暑さもストレス)をかけるということであり、そのストレスに対応するため交感神経が活発に働き、アドレナリンの分泌も増え、又、痛み・炎症・アレルギーといったあらゆるストレスの解消に役立つ脳内エンドルフィンや副腎皮質ホルモンなどの分泌が促進され、免疫機構にも作用し、これを活性化します。
体に一度かかったストレスは、細胞内の核酸に記憶され、同じストレスに対しては一度目より二度目、二度目より三度目の方がストレス解消物質がたくさん出るようにセットされると考えられており、ストレスへの対応も容易になっていきます。

昔から風邪の予防、精神の鍛錬として行われてきた乾布摩擦や滝にうたれたりする事は、どんなストレスにも対応する準備を整えていたということなのかもしれません。

実は恥ずかしくて誰にも相談できずに困っています。痔もちで‥病院へ行く勇気も中々持てなくて。(27歳男性/会社員)

痔は、便通、特に便秘と深い関係があります。便秘というと女性に多いと思いがちですが、実は若い男性にも多いんです。やはりストレスが影響しますね。ひどくなるとトイレに行くたびに出血することや、排便時の痛みが嫌で増々トイレに行かなくなる。悪循環ですね。痛くて苦しいのを散々我慢して、仕方なく手術を受ける。そうするとたちまちすっきりしますから、なんで早く病院に行かなかったんだ、と思う人が殆どです。
ひどくなるまで放っておく人が多いのですが、絶対に早く治療された方がいいと思います。毎日使う大事なところですから、恥ずかしいとか仕事が忙しいなどと自分に言い訳をせずに、早く病院にきていただきたいと思います。

(PMよっかいち発行雑誌『POT』に地域のかかりつけ医、石田胃腸科病院Q&Aにて退位調や健康に関する疑問・質問にお答えしています。上記は先に掲載されたものです。)